三叉神経痛〔さんさしんけいつう〕

[症状]
 50歳以降の女性に多い神経痛です。右あるいは左のあご、歯肉に針を刺すような痛みが起こります。突然起こる強い痛みです。数秒といった短い痛みがほとんどで、長く続いてもせいぜい数十秒ほどです。冷たい水で顔を洗ったり、冷たい水を飲むと誘発されます。しばしば、むし歯とまちがわれて抜歯されることがありますが、痛みはおさまりません。
[原因]
 三叉神経が脳幹から出るところで物理的に圧迫を受けるために起こります。多くの場合、椎骨動脈、脳底動脈あるいは前下小脳動脈など、近くにある血管が蛇行、延長して神経を圧迫しています。まれには脳腫瘍や動脈瘤(りゅう)によることもあり、検査が必要です。MRI(磁気共鳴画像法)で検査します。
[治療]
 内服薬としてはカルバマゼピンが有効です。内服薬によっても痛みがおさまらないときは神経ブロックをおこないます。外科的には、三叉神経を圧迫している血管を神経からはがし、神経を圧迫しない場所へ移動する手術をします(微小血管神経減圧術)。また、手術のできない場合やほかの治療で十分な効果がみとめれらなかった場合などに、三叉神経のはじまりの部分に放射線を照射して痛みをとるガンマナイフ療法をおこなうことがあります。
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