先天性胆道拡張症〔せんてんせいたんどうかくちょうしょう〕

 胆管が嚢(のう)状もしくは紡錘(ぼうすい)状に拡張する病気で、生まれつき胆管と膵管の合流形態に異常があること(膵・胆管合流異常症)が原因で生じます。症状としては腹痛などがありますが、無症状のことが多く、多くの場合は超音波検査などで偶然発見されます。膵液(膵臓から出る消化液)が胆道内に逆流するため、成人になると胆道がんを合併しやすくなるといわれています。

(執筆・監修:自治医科大学附属病院 病院長/自治医科大学外科学講座 教授〔消化器外科学〕 佐田 尚宏