結節性紅斑〔けっせつせいこうはん〕 家庭の医学

 女子に多く、一つひとつは数週間で消えていきますが、再発をくり返し、また全身倦怠(けんたい)感、発熱、関節痛などの全身症状を伴ってあらわれてくるところは、多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)と似ています。
 原因不明のことも多いのですが、扁桃(へんとう)炎などがあってそのアレルギー反応によって起こる場合や、全身性疾患にこれが併発してくることも珍しいことではありません。たとえば、潰瘍性大腸炎、サルコイドーシス、結核、全身性ウイルス感染、ベーチェット病、薬剤および内臓悪性腫瘍など多種です。

[症状]
 多くは両下腿の前面、時には前腕、そのほかに左右対称に、赤い皮下結節ができます。そのままでも、また圧迫した場合にも痛みがあり、多くは多発します。
 下腿が太くて、血液循環のよくない女子に、起こりやすいのも特徴です。

[治療]
 原因疾患の追究。下肢安静。非ステロイド消炎薬、抗ヒスタミン薬の内服。症状により、副腎皮質ステロイドを内服します。

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