最大血圧と最小血圧

 心臓が収縮するごとに、動脈内の圧は上がったり、下がったりします。そのときの最高の圧を収縮期血圧、最大血圧または最高血圧と呼び、最低の圧を拡張期血圧、最小血圧または最低血圧と呼びます。最大血圧と最小血圧との差は脈圧と呼んでいます。最大血圧と最小血圧の差の3分の1を最小血圧に加えた値を、“平均血圧”といいます。常時、動脈にかかっている圧力の平均的な値です。

 血圧は心臓が拍出(はくしゅつ)する血液の量に影響されます。心臓が急に大量の血液を動脈内に送り出すと、最大血圧が高くなり、脈圧が大きくなります。
 最小血圧の調節は、主として毛細管に分かれるすぐ手前の細動脈でおこなわれています。細動脈を狭くすると、動脈の抵抗が大きくなって、最小血圧が高くなります。また、ここがゆるむと、最小血圧は低くなります。この部分は神経やいろいろなホルモンによって調節され、必要に応じて、ゆるめたり狭めたりしているわけです。いっぽう、最大血圧は大動脈などの大血管がかたくなること自体でも増加します。
 血圧が異常に高くなると、高血圧症になります。俗に、血圧というと最大血圧だけを問題にしますが、最小血圧も重要です。最小血圧が上昇すると平均血圧も上昇するので、動脈への負担が増します。
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