血圧
血圧というのは、血管の中の血液が血管の壁に及ぼす圧力をいいます。血管には動脈と毛細管と静脈とがあり、血液は心臓から動脈を経て毛細管へ行き、静脈を経て心臓にかえります。この血液の流れは、圧の高いところから低いところへ向かいます。つまり動脈では圧が高く、静脈では圧が低いのです。ふつう、血圧という場合には、このなかで動脈の中の圧をいい、静脈内の圧は静脈圧と呼びます。
(執筆・監修:自治医科大学内科学講座 教授〔循環器内科学〕 苅尾 七臣)