鉛〔なまり〕

 自動車のバッテリーやハンダ、ガラス製造や塗料など鉛の用途は多く、それと気づいていない人も含め鉛にさらされる人は多数います。たとえば、主婦が内職として家庭の食卓でハンダ付けをし、その結果、家族の血液中の鉛の数値が高くなった例もあります。
 鉛は血液のヘモグロビンの合成を阻害して貧血をひき起こすことと、末梢神経のまひが古くから知られています。最近これに加え、中枢(ちゅうすう)神経に作用して知能に影響する可能性が懸念され、環境中の鉛を規制する動きが強まっています。

(執筆・監修:帝京大学大学院 客員教授〔公衆衛生学研究科〕 矢野 栄二)
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