[原因]
細菌が尿道から膀胱、さらに腎盂(じんう)まで侵入したために起こります。
原因菌の多くは大腸菌をはじめとする腸内細菌です。くり返す場合は、尿が膀胱(ぼうこう)から腎臓へ逆流する膀胱尿管逆流の存在が疑われます。
[症状]
新生児や乳児期では発熱のほか、下痢や嘔吐(おうと)、ひきつけ、食欲不振、不きげん、顔いろ不良など、非特異的な症状を呈します。
年長児では排尿回数が多かったり、腰背部痛があります。
[治療]
抗菌薬の内服をします。新生児や乳児では、尿路から全身に細菌感染がひろがり、敗血症という重篤な病気になることがあるので、入院のうえ、抗菌薬の静脈注射が必要です。
膀胱尿管逆流がある場合は、その治療や経過観察が必要になります。
【参照】腎臓・尿路・男性性器の病気:
急性腎盂腎炎
(執筆・監修:
自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光)
医師を探す
- 診療科
-