小林製薬は28日、「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントの摂取との関連が疑われる死亡者が新たに76人確認されたことを受け、「重大な被害を生じさせ、多大なご心配をかけたことを改めて重く受け止める」とのコメントを発表した。5人としていた関連死亡者の急増については、疾患の対象範囲を広げたためと説明している。
 同社は関連死亡者の把握に際し、腎疾患のみを対象としてきた。ただ、発覚当初に検出された青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」以外に2種類の化合物が確認され、腎疾患以外にも対象を広げた。一方、当初関連死とされた5人のうち1人は「紅麹関連製品が摂取されていなかった」ため、関連死亡者は計80人となった。
 小林製薬は28日、新たに「補償対応本部」の新設も発表した。既に医療機関受診者への医療費の支払いなどを明らかにしており、それらの対応などに当たる。 (C)時事通信社