【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は2日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を承認した。病気の初期段階の患者を対象に症状の進行を抑える効果が期待されている。日本のエーザイなどが手掛ける同様の治療薬「レカネマブ」に続く新たな選択肢となりそうだ。
 ドナネマブとレカネマブは、いずれもアルツハイマー病の原因とみられるタンパク質を脳内から除去し、神経細胞が壊れるのを防ぐ働きを持つ。従来の治療薬は症状を一時的に和らげるだけにとどまっていた。 (C)時事通信社