米大手投資会社ブラックストーンは3日、傘下のアリナミン製薬(東京)をアジア系投資ファンドのMBKパートナーズに売却すると発表した。売却額は非公表。MBKはアジアを中心に事業を展開しており、買収により同地域で医薬品事業を拡大する狙いがあるとみられる。
 アリナミン製薬は、大衆薬「アリナミン」などを手掛けていた武田薬品工業の子会社が前身。ブラックストーンが2021年、約2400億円で買収した。
 アリナミン製薬はブラックストーンの下で、製品の拡充に加え、アジア地域への事業展開、スキンケアブランドの買収などを進めてきた。買収後の3年間で、売り上げの年平均成長率は13%に達したという。 (C)時事通信社