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生命保険の請求を代行
「人生100年時代」に備え実証事業 全国展開も視野

増加する生命保険支払件数

 保険会社はかつて、保険金の未払いが発覚して世論の強い非難を浴びた苦い経験がある。今回の事業は、未払い保険金の解消強化に役立つ取り組みだけに協力を惜しまない姿勢だ。日本生命は「保険金の確実な支払いは責務だが、支払い漏れがないとは言えない。契約者が複数の会社と契約をしている場合、あなたの医療に委任すれば一気にことが運ぶ。そうしたニーズはあると思う」(広報部)と話している。

 ◇全国展開の素地

 また、保険会社は支払い請求を受けた後、実施した治療などに関して病院への問い合わせが必要な場合がある。病院側は、その都度回答しているが、問い合わせの様式がバラバラなため時間がかかるケースがある。こうした状況を解消して両者の負担を軽減するため、あなたの医療は定型フォームを準備して活用を促している。

照会・請求代行の業務の流れ(イメージ)=「あなたの医療」資料より

 これまでに請求代行に関して約100件の問い合わせがあったが、保険金の支払いまで結び付いたケースは、まだ多くない。参加保険会社が昨年末までは2社(保険金支払件数シェア23%)しかなかったためだが、年明けに参加する生保が大手15社(77%)に拡大した。

 事業に参加する病院も増えている。昨年末には、神奈川県が県内すべての病院に対して、あなたの医療からの依頼に協力するよう文書で要請。今年に入り、湘南鎌倉総合病院に加えて、横浜市立みなと赤十字病院が協定をベースにして実証事業に参加する。

 神奈川県以外の自治体、全国規模の医療グループからも参加に向けた問い合わせが多数ある。JAやコープなどの共済保険にも参加を呼び掛けており、飛躍的に保険請求の代行利用が拡大する素地が出来つつある。(時事メディカル・舟橋良治)

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