「生きづらさ」感じていませんか?
女性のアスペルガー症候群
◇対策立て上手に順応
ASの女性がうまく社会に順応するため、「専門医の診断を仰ぎ、将来にわたってリスクを予測し予防策を立てておく」よう、宮尾院長はアドバイスする。自分がASだと知ったら、女子グループとは無理して付き合わないと割り切り、恋愛ではどんな場面でどう行動すべきか、家族や友人から言葉でフォローしてもらう。想定外のことが生じたときは、助けてもらう方法をあらかじめ決めておくことも重要だ。
論理的な思考を持ち、興味があることにはとことん集中するので、ASの女性は自分の特性に合った居場所が見つかれば、素晴らしい才能を発揮する。身体的な疲れを感じにくく、のめり込むと倒れるまで続けてしまうので、身体的な不調が強い場合は、休憩を取ったり、薬の力を借りたりすることも必要だ。
宮尾院長は「『生きづらさ』を感じていたら、発達障害に詳しい医療機関で早めに受診を。ASの女性は、言葉で言われたことはきちんと行動できるので、周囲も理解し、差別意識を無くしてほしい」と呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/03/06 15:09)