研究・論文

突然の怒りは寄生虫が原因か

 突然激怒したり、怒りの感情を抑えられなかったりする精神疾患の一つ、間欠性爆発性障害(IED)の人はトキソプラズマという寄生虫の保有率が健康な人に比べて2倍以上高い、と米シカゴ大学のエミル・コッカロ医師らの研究グループが医学誌に発表した。
 研究では、IEDのグループ、IED以外の精神疾患があるグループ、精神疾患のないグループの計358人を3グループに分けた。トキソプラズマの抗体陽性率はIEDグループでは21・8%だったが、精神疾患のないグループでは9・1%、IED以外の精神疾患グループでは16・7%だった。また、抗体陽性の人はIEDでなくても怒り・攻撃性が強かったとも指摘している。
 ただ、トキソプラズマは世界的には全人口の約3分の1が感染しているとされ、健康であれば陽性でも症状は軽い。また、陽性でも全員が攻撃的になるわけではない。寄生している可能性がある猫のふんや生肉、よく洗われていない野菜などの扱いに注意するよう呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)


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