手荒れ、正しいケアで悩みとおさらば
~「治らない」2週間続いたら皮膚科へ~
「手を洗ったら、なるべく早く保湿してください」と話す野村院長
◇治療を途中でやめない
重症の状態から完全に治るまで、きちんと治療に取り組んでも3カ月はかかるという。野村院長は「注意してほしいのは、薬の服用などの治療を『少し良くなった』との自己判断で途中でやめてしまうこと。少ない刺激でもすぐ再発してしまいます」と注意を喚起する。
また、なるべく水仕事などの刺激から手を守ることも大切で、「やむを得ない消毒作業では手袋を2枚着けること。綿製で皮膚を保護し、ゴム製で感染を予防する。皿洗いも手袋着用を勧めます。洗剤を直接触らないでください」と野村院長。治療中は手に優しくありたい。
◇暮らしの中で予防
手荒れを防ぐポイントは日常生活の中にあると、野村院長は説く。「いつも使う手洗いせっけんを、低刺激で化学物質を使っていない製品にしましょう。せっけんの選び方も大切です」。
手洗いの後はすぐ保湿。外出先でもタオルハンカチと一緒にハンドクリームを持ち歩くといい。手を洗えばアルコール消毒は必要ないそうで、「アルコールは手が洗えないときに、物を触る部分だけに使います。手の甲などはすり込まなくても大丈夫です」と教えてくれた。
「きれいにメンテナンスされた手は、社会生活を送る上でマナーにもなってきています」という野村院長の言葉に納得の記者。健康意識を高く持ち、指先まできれいに保つためにできることから実行したい。(柴崎裕加)
- 1
- 2
(2023/03/09 05:00)
【関連記事】