治療・予防

発症に男女の差ない水虫=症状出ない冬期も治療を

 ◇症状のぶり返しも

 検査は、患部の皮膚を採取して顕微鏡で調べる。水虫と診断されたら抗真菌薬の塗り薬を使うが、ジュクジュクした状態がある場合は、ステロイド薬で炎症を抑え、皮膚のバリアー機能を回復してから使用する。

 水虫は年間を通した治療が重要で、「夏しか治療しないでいると、生き残った白癬菌が翌年に活発化し、症状がぶり返します」と畑部長。症状が出ない寒い季節こそ治療が重要だという。

 白癬菌は感染まで48~72時間かかる。角質と呼ばれるあかを餌とするので、清潔さを保ち、多湿にならないよう5本指のソックスをはくと良い。

 畑部長は「水虫からばい菌が入ると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という、足が腫れて痛みを伴う合併症を招くことがあります。たかが水虫と侮らないでください」と訴えている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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