休眠中の原始卵胞を活性化 =早発閉経の新治療法「IVA」
◇閉経後の期間が要
治療はまず、腹腔(ふくくう)鏡を使って一方の卵巣を取り出し、どの程度の卵胞が残っているかを調べる。卵胞が残っていることが確認できたら、48時間の体外培養を行い、卵胞を目覚めさせる。その後、再び腹腔鏡で卵を卵管近くに戻す。卵胞が発育したことが確認できたら採卵、体外受精胚移植を経て妊娠が可能になるという。
2013年には、この技術によって世界初となる早発閉経女性の妊娠、出産が日本で成功し、世界的な話題を呼んだ。
「早発閉経後3~4年までは卵胞が残っている確率が高いですが、5年、10年と時間がたてばたつほど下がる傾向があります。治療も難しくなるので、希望される方は早期検査をお勧めします」と河村センター長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/12/05 12:46)