Dr.純子のメディカルサロン

医師のインフルエンザ対策 第13回

 ◇乾燥対策

 この時期、職場の乾燥はひどいですよね。パソコンなどを使用する環境では機材のために湿度を上げない状態にしているところも多いと思います。

 私はスマホのアプリで自分の居場所の湿度を常に測ることにしています。私は産業医もしているので、訪問した職場の湿度が低下しているときには加湿を心掛けてもらいます。外来の診察室が乾燥しているときはデスクに温かいスチームが出る小型加湿器を置きます。

 加湿器を置けない環境の方は、ぬれたハンカチをデスクの横に置いて環境を整えてください。夜、ひどく乾燥しているところで寝るときには、室内にぬれたタオルや洗濯物を数枚干しておきます。タオルや洗濯物に気に入ったエッセンシャルオイルを数滴たらすと安眠効果もあります。ちなみにユーカリ・ラジアタのエッセンシャルオイルはヨーロッパでは風邪予防に使われることが多く、私はこれを使用しています。

 ◇マスクは使い捨て

 外出時にマスクをするのは大事なことですが、古いマスクを何日も使い続けるのはやめてください。1日に数枚使い捨てるくらいの感じで使用してください。

 ◇まとめ 

 インフルエンザ予防の手洗いやうがいは「自分もしている」という方がほとんどでしょう。しかしそれをちゃんと効果的にしているかどうかが決め手なのです。きちんと実行しインフルエンザに付け入る隙を与えない。これが大事。相手はウイルスです。自分の免疫力を高めて予防してください。

(文 海原純子)

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