治療・予防

妊婦は注意、トキソプラズマ症
子どもに重い障害も

 「トキソプラズマ」は哺乳類と鳥類に感染する寄生虫だ。人に感染しても大半は症状が出ないものの、妊婦が初めて感染すると、子どもの脳や目に重い障害が出ることがある。元・三井記念病院(東京都千代田区)産婦人科部長でミューズレディスクリニック(埼玉県ふじみ野市)院長の小島俊行医師は「トキソプラズマの存在を知り、妊娠が分かったら積極的に検査を受けてほしい」と呼び掛けている。

 ▽首の腫れや微熱

母子感染疑い例は増加傾向=三井記念病院調べ
 トキソプラズマはネコ科の動物の体内で繁殖、感染力のある卵がふんから排出される。汚染された土や水に触れたり、感染した豚や牛、馬や鶏などの肉を十分に加熱しないで食べたりすると、口や目の粘膜を介して人にも感染する。

 小島院長は「首のリンパ節の腫れや微熱などが1~2カ月続くことがありますが、ほとんど問題ありません」と話す。

 ただ、妊娠中の女性は注意が必要だ。同院長は「妊婦が感染するとその約3割が胎児にも感染、さらにその約1割に水頭症や脈絡網膜炎による視力障害などの重い障害が表れると言われます」と指摘する。

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