女性アスリート健康支援委員会
選手から指導者へ、続く柔の道―福見友子さん
女子柔道48キロ級の全日本で4度、世界選手権でも1度女王になり、ロンドン五輪に出場した福見友子さん。国内で無敵を誇った谷亮子選手を日本人で唯一2度破ったことでも記憶に残る。階級制競技につきものの体重調整に取り組みながら、どのように試行錯誤を重ね、心技体を磨いていったか。指導者の道を歩み、どう選手と向き合っているのか。成長の軌跡を振り返ってもらった。(3回連載)
福見友子さん(ふくみ・ともこ) 1985年、茨城県土浦市生まれ。8歳の時に地元の道場で柔道を始め、中学生から48キロ級の選手として活躍。土浦日大高校2年だった16歳の時と、筑波大4年の21歳の時に、五輪金メダリストの谷亮子選手を破った。
2009年、世界選手権に初出場して初優勝。12年のロンドン五輪には、浅見八瑠奈選手らライバルを制して代表に選ばれ、金メダルを目指し、準決勝で敗れて5位。現在はJR東日本女子柔道部ヘッドコーチで、全日本女子ナショナルチームコーチも務める。結婚、出産して1児の母でもある。