ダイバーシティ(多様性)
連載趣旨と略歴
▼連載趣旨
ある日突然歩けなくなった私の人生と、新型コロナウイルスによって生活が一変した現在の社会情勢には、どこか似たものを感じます。私自身が障害者となり、世界が変わり、それを受け入れるまでをお話しすることで、困難を乗り越えるヒントがあるかもしれません。
車椅子に乗っていると、できないことがたくさんあります。しかし、勇気を出して人の手を借りたり、別の方法を考えたりしてみれば、可能性はいくらでも広がります。車椅子でも行ける場所、できるアクティビティー、スポーツなどの情報や、7年間留学していた米国のバリアフリー事情、障害者ゆえのリアルな悩みなどを赤裸々につづることで、障害者や車椅子を身近な存在に感じてもらえたら。そして、心のバリアフリーが日本の社会に浸透して、どんな人も生きやすい社会をつくるきっかけになればうれしいです。
▼略歴
中嶋涼子(なかじま・りょうこ)
1986年生まれ。東京都大田区出身。9歳の時に突然歩けなくなり、原因不明のまま車椅子生活に。人生に希望を見いだせず、引きこもりになっていた時に、映画「タイタニック」に出合い、心を動かされる。以来、映画を通して世界中の文化や価値観に触れる中で、自分も映画を作って人々の心を動かせるようになりたいと夢を抱く。
2005年に高校卒業後、米カリフォルニア州ロサンゼルスへ。語学学校、エルカミーノカレッジ(短大)を経て、08年、南カリフォルニア大学映画学部へ入学。11年に卒業し、翌年帰国。通訳・翻訳を経て、16年からFOXネットワークスにて映像エディターとして働く。17年12月に退社して車椅子インフルエンサーに転身。テレビ出演、YouTube制作、講演活動などを行い、「障害者の常識をぶち壊す」ことで、日本の社会や日本人の心をバリアフリーにしていけるよう発信し続けている。
中嶋涼子公式ウェブサイト
https://ryoko-nakajima.com
公式YouTubeチャンネル「中嶋涼子の車椅子ですがなにか!? Any Problems?」
https://youtube.com/channel/UCeSsxoqjXX_R4kvAD1PI1iw