大住省三 医師 (おおすみしょうぞう)

国立病院機構 四国がんセンター

愛媛県松山市南梅本町甲160

  • 乳腺・内分泌外科
  • 乳腺外科医長

乳腺・内分泌外科 外科 がん

専門

乳がん の早期診断、乳がん縮小手術、遺伝性乳がん

大住省三

乳がんの名医として知られる。乳がんに対する治療効果を最大限に引き出し、かつ患者の希望も尊重し、治療中・治療後のQOLを良好に保つことを常に考えながら、十分なインフォームド・コンセントの後に治療方針を決定している。大住省三医師は、遺伝性乳がんをはじめとする遺伝性腫瘍の診療にも長く携わってきた。この遺伝性腫瘍に対しては同院全体で取り組んでおり“家族性腫瘍相談室”が開設されている。この疾患の可能性が高い患者やその血縁者において、遺伝子検査等を行うことで遺伝的にがんに非常に罹りやすい体質を有しているかどうかがかなりはっきり分かる。がんに非常に罹りやすい体質を有している人々を同定し、さらにそのような人々のがんの予防・早期発見を実現するために、乳腺外科だけでなく、消化器外科・消化器内科・婦人科など他科の医師や、認定遺伝カウンセラー、がん認定看護師、臨床心理士など各専門コメディカルでチームを構成。大住医師はその中心的メンバーとして診療を行っている。

診療内容

乳がんの治療は、手術・放射線治療・薬物療法と多岐にわたり、さらに手術だけでも手術方法が何種類もあり、また薬物療法では毎年のように新薬が認可されている状況で、その選択肢の幅は他のがんの比ではない。そこで、どういった治療を受けたらよいか極めて悩ましい状況が生まれている。ある意味ぜいたくな悩みともいえるが、見方を変えると治療の決定打(何の苦痛も伴わずに必ず治る治療法)がないことも意味する。多くの種類の治療法がある中で、いったいどの治療法が最もその患者に適した治療法かを考えることになる。その一つの参考となるのが、診療ガイドラインである。日本乳癌学会からも出されているし、海外に目を向けると米国のNCCN(National Comprehensive Cancer Network)ガイドラインなど、多数のガイドラインが出されている。さらにややこしいのが、これらガイドライン間でもその記述内容が微妙に異なっていたりすることである。ガイドラインで推奨されている治療法は、あくまで上記の決定打となる治療法がない中で、最も多くの患者が納得するであろう内容であると思われる。実際には、その内容は通常治療効果の最も高い治療が推奨されている。治療効果が高くても、それに伴う精神的・肉体的・経済的苦痛が自分には耐えられないという患者は絶対にいるが、そうした患者までガイドライン通りの治療を受けなければならない、というわけではない。どうしても耐えられないなら、他の方法で構わない。一般的に推奨されていない治療法の治療効果は、推奨されている治療法よりは劣るが、大きく治療効果が劣る場合は少なく、その差はわずかであることが多い。わずかに治療効果が劣っていても、推奨されていない治療法が自分自身で納得できる場合は、その治療法で良いと思われる。あくまでガイドラインが推奨する治療法は多くの人に受け入れられるものという認識で、全員の患者が納得するものとは考えられていない。
上記の「事情を理解してもらい治療法の選択肢を説明しています。インフォームド・コンセントを得るのに時間がかなりかかりますが、同院では手を抜かずに時間をかけて、治療法を患者さんやご家族と相談して決定しています。すなわち、ガイドラインとて到底完璧なものではなく、参考程度に考えてよい、ということです」(大住医師)

医師プロフィール

1982年3月 岡山大学医学部 卒業
1986年3月 岡山大学大学院 卒業(病理学)
1986年4月 岡山大学医学部第2外科
1987年6月 国立岡山病院外科
1989年9月 愛媛県立伊予三島病院外科
1991年10月 米国スタンフォード大学留学(病理学)
1993年2月 岡山大学医学部第2外科
1993年11月 国立病院四国がんセンター外科
2005年4月 独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター 乳腺外科医長
2012年7月 独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター がん診断・治療開発部長