福島邦博 医師 (ふくしまくにひろ)

早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科

岡山県都窪郡早島町早島1475-2

  • 院長

耳鼻咽喉科 アレルギー科 皮膚科

専門

小児耳鼻咽喉科、聴覚(突発性難聴や耳鳴り)・言語発達障害

福島邦博

難聴・言語障害の研究・治療におけるパイオニア。とりわけ小児難聴に対する造詣が深く、難病情報センターの「急性高度難聴」調査研究班のメンバーや、聴覚障害に伴う言語発達の遅れについて調査した感覚器障害戦略研究(聴覚)の研究リーダーを務めた経験を持つ。乳児期の難聴を放置すると、日本語を母語として習得することが困難になり、将来に深刻な問題を残してしまう。福島医師はこの問題に警鐘を鳴らし、難聴の早期診断と早期療育の重要性を説き、さまざまな取り組みを展開している。現在は、児童発達支援事業・放課後等デイサービス事業として聴覚障害と言語発達障害を専門に取り扱う「KIDS*FIRST」の運営も行っている。

診療内容

遺伝的な要因、妊娠中のウイルス感染などによって、言語を獲得する前から難聴が見られるケースを言語習得期前難聴という。1,000人に1人という先天性障害の中で最も高い割合で起き、必ずしもはっきりしたリスクの無い赤ちゃんにも発生することが多い。現在のところ、大半は明確な原因の特定は難しいが、近年では遺伝子診断を用いた難聴の原因解明も保険診療として実施可能になってきた。まだ言葉を話さない赤ちゃんの難聴はどうやって発見されるのだろう。
「大きな音に反応を示さない、おもちゃの音に喜ばないときなどから、難聴に気付かれる事があります。しかし、最近では新生児聴覚スクリーニングから難聴が発見されることが一般的になってきました」と福島医師は言う。
「言語の習得には3歳までが非常に重要な時期なので、それまでに難聴を発見し、すみやかに治療を始めることが不可欠なのです。新生児聴覚スクリーニングや1歳6カ月健診、3歳児健診などで難聴や言語の遅れが疑われた時場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください」(福島医師)
言語習得期前難聴の多くは蝸牛が原因となっているので、ほとんどは手術による根本的な改善は期待できない。このため、先天性難聴がわかったら、できるだけ早期に補聴器を装用させ、音声を用いた言語を聞かせてあげて言語訓練を行うことが大切になる。岡山大学病院では児童発達支援センター(難聴幼児通園施設)「岡山かなりや学園」と提携して訓練を行っていた。ただし、補聴器の効果が認められないような、両耳とも90dB以上の高度感音難聴の場合には、人工内耳の埋込手術が検討される。内耳に電極を入れて、聴神経に電気刺激を与えて聴覚を取り戻すという装置で、国内では1987年から本格的に治療が開始され、94年からは保険適応となっている。
「しかし、人工内耳は手術を行っただけで難聴児にとっての全ての問題が解決する訳ではありません。」と福島医師。「術後に適切な指導を行うことで、難聴に続発して生じる言語発達やコミュニケーションの問題、学習上の問題を予防・軽減することで、こどもたちの可能性はより広がるのです。」現在、福島医師は岡山大学を辞し、新倉敷耳鼻咽喉科クリニックを開業。その上でこうした子どもたちのサポートを行うための専門施設「KIDS FIRST 児童発達支援事業 放課後等デイサービス」を創設、言語・コミュニケーション・学習支援のための活動も行っている。クリニックでは、また、成人に対しての補聴器を用いたリハビリテーションや、耳鳴治療(TRT)を行っている。

医師プロフィール

1990年3月 岡山大学医学科 卒業
1994年3月 岡山大学医学研究科 耳鼻咽喉科 修了
2004年4月 岡山大学病院 講師
2014年4月 新倉敷耳鼻咽喉科クリニック 院長
2017年10月 早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 院長