医師の紹介
梅林医師は皮膚の悪性腫瘍を専門とし、「皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 有棘細胞癌診療ガイドライン2020」改訂委員の1人でもある。
皮膚がんのうち比較的認知度の高いメラノーマ(悪性黒色腫)は、足の裏や手のひらに見られることが多い。「メラノーマは色素のパターンがある程度はっきりしていて、良性・悪性を区別しやすい傾向があります。しかし、皮膚がんの1つである『有棘細胞がん』は、前がん病変が湿疹によく似ているので注意が必要です」(梅林医師)
有棘細胞がんの前がん病変(表皮内がん)にあたる「日光角化症」は湿疹と同じ表皮の病気で、紫外線によって生じるイボのようなものだという。イミキモドというクリームを塗布するなど、適切な治療によりがんに進まずに済む。ただし、見た目が湿疹に似ていて早期発見できないこともある。「日光角化症はゆっくり進むので、前がん病変(表皮内がん)のうちに見つけて治療すれば治ります。湿疹の薬を2週間使って治らなければ、大学病院などで検査をすることをお勧めします」と梅林氏は話す。
皮膚がんにはさまざまな種類があるが、最も頻度が高いのは「基底細胞がん」だ。顔面でホクロのように発生するタイプで、転移することは少ない。「ただし基底細胞がんは再発することがあり、その場合は皮膚の奥に進んで細胞を破壊してしまいます。他の皮膚がんもそうですが、がんを取り残さないように手術するのが基本です。その上で、必要に応じて化学療法や放射線療法も行っていきます」(梅林氏)
また、皮膚がんの中にはメラノーマよりも悪性度の高いものもある。例えば、頭皮を打撲したようなアザが現れる「血管肉腫」だ。しかし、かつては生存率が非常に低かった血管肉腫も、治療の進歩により助かる人が出てくるようになっている。「昔はなかった皮膚の異常に気づいたら早めに皮膚科にかかり、皮膚がんの存在も視野に入れて検査を受けることをお勧めします」(梅林氏)
皮膚がんのうち比較的認知度の高いメラノーマ(悪性黒色腫)は、足の裏や手のひらに見られることが多い。「メラノーマは色素のパターンがある程度はっきりしていて、良性・悪性を区別しやすい傾向があります。しかし、皮膚がんの1つである『有棘細胞がん』は、前がん病変が湿疹によく似ているので注意が必要です」(梅林医師)
有棘細胞がんの前がん病変(表皮内がん)にあたる「日光角化症」は湿疹と同じ表皮の病気で、紫外線によって生じるイボのようなものだという。イミキモドというクリームを塗布するなど、適切な治療によりがんに進まずに済む。ただし、見た目が湿疹に似ていて早期発見できないこともある。「日光角化症はゆっくり進むので、前がん病変(表皮内がん)のうちに見つけて治療すれば治ります。湿疹の薬を2週間使って治らなければ、大学病院などで検査をすることをお勧めします」と梅林氏は話す。
皮膚がんにはさまざまな種類があるが、最も頻度が高いのは「基底細胞がん」だ。顔面でホクロのように発生するタイプで、転移することは少ない。「ただし基底細胞がんは再発することがあり、その場合は皮膚の奥に進んで細胞を破壊してしまいます。他の皮膚がんもそうですが、がんを取り残さないように手術するのが基本です。その上で、必要に応じて化学療法や放射線療法も行っていきます」(梅林氏)
また、皮膚がんの中にはメラノーマよりも悪性度の高いものもある。例えば、頭皮を打撲したようなアザが現れる「血管肉腫」だ。しかし、かつては生存率が非常に低かった血管肉腫も、治療の進歩により助かる人が出てくるようになっている。「昔はなかった皮膚の異常に気づいたら早めに皮膚科にかかり、皮膚がんの存在も視野に入れて検査を受けることをお勧めします」(梅林氏)
診療を受けるには
他の医療機関からの紹介が基本。初診、および前回受診日より6カ月以上経過し、紹介状がない場合は、初診に係る費用として選定療養費が別途必要。詳細は病院に要問合せ。
医師プロフィール
1987年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 筑波大学臨床医学系皮膚科助手
1996年 日立総合病院主任医長
2002年 筑波大学臨床医学系講師
2004年 秋田大学医学部助(准)教授
2015年 東京医科大学皮膚科准教授
2016年 東京医科大学八王子医療センター教授
2016年より現職
1993年 筑波大学臨床医学系皮膚科助手
1996年 日立総合病院主任医長
2002年 筑波大学臨床医学系講師
2004年 秋田大学医学部助(准)教授
2015年 東京医科大学皮膚科准教授
2016年 東京医科大学八王子医療センター教授
2016年より現職
所属学会
【資格】
医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
【学会役員】
日本皮膚科学会 東京支部代議員、日本アレルギー学会 代議員
医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
【学会役員】
日本皮膚科学会 東京支部代議員、日本アレルギー学会 代議員
主な著書
『皮膚診療ドリル〜あらゆる臨床医のための「皮疹の診かた」問題集』(2021年 羊土社)
『あらゆる診療科で役立つ皮膚科の薬 症状からの治療パターン60+3 改訂版〜診断と治療の型が身につく! 』(2021年 羊土社)
『クイズ de 皮膚科学』(2020年 金芳堂)共著
『ナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40』(2018年 南山堂)
『皮膚科医の「見る技術」!一瞬で見抜く疾患100: Snap Diagnosisトレーニング帖』(2014年 学研メディカル秀潤社)
『あらゆる診療科で役立つ皮膚科の薬 症状からの治療パターン60+3 改訂版〜診断と治療の型が身につく! 』(2021年 羊土社)
『クイズ de 皮膚科学』(2020年 金芳堂)共著
『ナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40』(2018年 南山堂)
『皮膚科医の「見る技術」!一瞬で見抜く疾患100: Snap Diagnosisトレーニング帖』(2014年 学研メディカル秀潤社)
(更新日:2024年5月29日)