梅林芳弘 医師 (うめばやしよしひろ)

東京医科大学八王子医療センター

東京都八王子市館町1163番地

  • 皮膚科
  • 診療科長、教授

皮膚科

専門

皮膚の悪性腫瘍や病理組織学、皮膚アレルギーなど

梅林芳弘

梅林医師は皮膚の悪性腫瘍を専門とし、「皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 有棘細胞癌診療ガイドライン2020」改訂委員の1人でもある。
皮膚がんのうち比較的認知度の高いメラノーマ(悪性黒色腫)は、足の裏や手のひらに見られることが多い。「メラノーマは色素のパターンがある程度はっきりしていて、良性・悪性を区別しやすい傾向があります。しかし、皮膚がんの1つである『有棘細胞がん』は、前がん病変が湿疹によく似ているので注意が必要です」(梅林医師)
有棘細胞がんの前がん病変(表皮内がん)にあたる「日光角化症」は湿疹と同じ表皮の病気で、紫外線によって生じるイボのようなものだという。イミキモドというクリームを塗布するなど、適切な治療によりがんに進まずに済む。ただし、見た目が湿疹に似ていて早期発見できないこともある。「日光角化症はゆっくり進むので、前がん病変(表皮内がん)のうちに見つけて治療すれば治ります。湿疹の薬を2週間使って治らなければ、大学病院などで検査をすることをお勧めします」と梅林氏は話す。
皮膚がんにはさまざまな種類があるが、最も頻度が高いのは「基底細胞がん」だ。顔面でホクロのように発生するタイプで、転移することは少ない。「ただし基底細胞がんは再発することがあり、その場合は皮膚の奥に進んで細胞を破壊してしまいます。他の皮膚がんもそうですが、がんを取り残さないように手術するのが基本です。その上で、必要に応じて化学療法や放射線療法も行っていきます」(梅林氏)
また、皮膚がんの中にはメラノーマよりも悪性度の高いものもある。例えば、頭皮を打撲したようなアザが現れる「血管肉腫」だ。しかし、かつては生存率が非常に低かった血管肉腫も、治療の進歩により助かる人が出てくるようになっている。「昔はなかった皮膚の異常に気づいたら早めに皮膚科にかかり、皮膚がんの存在も視野に入れて検査を受けることをお勧めします」(梅林氏)

診療を受けるには

他の医療機関からの紹介が基本。初診、および前回受診日より6カ月以上経過し、紹介状がない場合は、初診に係る費用として選定療養費が別途必要。詳細は病院に要問合せ。

医師プロフィール

1987年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 筑波大学臨床医学系皮膚科助手
1996年 日立総合病院主任医長
2002年 筑波大学臨床医学系講師
2004年 秋田大学医学部助(准)教授
2015年 東京医科大学皮膚科准教授
2016年 東京医科大学八王子医療センター教授
2016年より現職

所属学会

【資格】
医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

【学会役員】
日本皮膚科学会 東京支部代議員、日本アレルギー学会 代議員

主な著書

『皮膚診療ドリル〜あらゆる臨床医のための「皮疹の診かた」問題集』(2021年 羊土社)
『あらゆる診療科で役立つ皮膚科の薬 症状からの治療パターン60+3 改訂版〜診断と治療の型が身につく! 』(2021年 羊土社)
『クイズ de 皮膚科学』(2020年  金芳堂)共著
『ナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40』(2018年 南山堂) 
『皮膚科医の「見る技術」!一瞬で見抜く疾患100: Snap Diagnosisトレーニング帖』(2014年 学研メディカル秀潤社)
(更新日:2024年5月29日)