植物や化粧品にかぶれたとき 家庭の医学

 皮膚にかぶれ(接触皮膚炎)を起こす植物としては、ウルシ、ハゼ、ギンナンが有名ですが、キク、セロリ、イチジク、アロエでかぶれる人もいます。また、化粧品や家庭用品(洗剤、装飾品、手袋、時計バンド)も、かぶれの原因となります。
 皮膚がかぶれると、赤くはれ、強いかゆみを伴います。やけどのような水疱(すいほう)になることもあります。かぶれた場合は、水道水で十分に洗い、かゆみ止めの軟膏(抗ヒスタミン薬、副腎皮質ステロイド薬)を薄く塗り、清潔なガーゼでおおっておきましょう。手指・爪の細菌がただれた皮膚に感染し症状が悪化するので、かゆいからといってかきむしるのは厳禁です。
 また、かぶれが3日以上たっても治らなかったり、水疱やびらん(ただれ)がひろがったり、かぶれた皮膚が黒ずんできたとき(色素沈着)はすみやかに皮膚科医師の診察を受けてください。

(執筆・監修:社会医療法人恵生会 黒須病院 内科 河野 正樹)