睡眠時随伴症(パラソムニア)〔すいみんじずいはんしょう〕 家庭の医学

 夜尿、悪夢、夜驚、夢中遊行、寝ぼけ、寝ごと、いびき、歯ぎしりなどがあります。小児期に多いのが特徴です。また最近注目されるものにレム睡眠行動障害があります。だいたい同じような夢を見て、寝ぼけて、なぐる、ける、飛びかかるなどの行動とともに大きな声を出すといった特徴があります。高齢者に多く、いろいろな脳の疾患に伴うこともあります。特にレビー小体型認知症の診断で重視される症状です。
 症状が強い場合は薬物療法の適応になり、クロナゼパムなどが使用されることがあります。

(執筆・監修:高知大学 名誉教授/社会医療法人北斗会 さわ病院 精神科 井上 新平)
医師を探す