正常圧水頭症〔せいじょうあつすいとうしょう〕
いつとはなしに認知症が始まって、ゆっくりと進む病気で、治療が可能なものとして注目されています。主要な症状は、①認知症、②歩行障害、③尿失禁の3点です。特に歩行は足を上げず、左右にフラフラと歩くのが特徴です。タクシーの中や会議中など、不適切な場所で尿失禁を生じるようになります。
検査では頭部CTで側脳室が拡大し、脳槽シンチグラフィでは2~3時間で脊髄腔(くう)から脳室内への逆流をみとめます。さらに、髄液を30~50mL取ることで認知症や歩行障害などの症状が一時的に改善する特徴があります。
原因としては過去に頭部外傷や、くも膜下出血を起こしたもの、まったく原因が不明のものなどさまざまです。
治療は脳室から腹腔内へのシャント(バイパス)を置きます。30~40%の症例で、症状が軽快したと報告されています。手術の合併症は約30%の症例で起きています。
検査では頭部CTで側脳室が拡大し、脳槽シンチグラフィでは2~3時間で脊髄腔(くう)から脳室内への逆流をみとめます。さらに、髄液を30~50mL取ることで認知症や歩行障害などの症状が一時的に改善する特徴があります。
原因としては過去に頭部外傷や、くも膜下出血を起こしたもの、まったく原因が不明のものなどさまざまです。
治療は脳室から腹腔内へのシャント(バイパス)を置きます。30~40%の症例で、症状が軽快したと報告されています。手術の合併症は約30%の症例で起きています。
(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)