眼球振盪(眼振)〔がんきゅうしんとう(がんしん)〕
目が自分の意思と関係なく往復運動をします。正常でも極端に目をはしのほうに動かすと起こりますし、乗り物で外の景色を目で追いかけるときにもみられます。
先天的なものには、視力障害に伴う“振子様(ふりこよう)眼振”と、視力は比較的よくて起こる眼振があります。視力がよくて起こる眼振の場合、眼振の強さが目の位置によって異なるため、眼振のもっとも少ない位置で物を見ようとして、顔の向きを変えて物を見ることがよくあります。
後天性眼振にもいろいろな型があり、それぞれに原因がはっきりしていることが多く、眼振が病気のある場所(おもに脳内)の診断に役立ちます。
[治療]
先天性で顔を極端にずらして見ている例では、両側の眼筋の手術により、眼振のもっとも少ない位置をできるだけ正面にもってくるようにします。
先天的なものには、視力障害に伴う“振子様(ふりこよう)眼振”と、視力は比較的よくて起こる眼振があります。視力がよくて起こる眼振の場合、眼振の強さが目の位置によって異なるため、眼振のもっとも少ない位置で物を見ようとして、顔の向きを変えて物を見ることがよくあります。
後天性眼振にもいろいろな型があり、それぞれに原因がはっきりしていることが多く、眼振が病気のある場所(おもに脳内)の診断に役立ちます。
[治療]
先天性で顔を極端にずらして見ている例では、両側の眼筋の手術により、眼振のもっとも少ない位置をできるだけ正面にもってくるようにします。
(執筆・監修:慶應義塾大学 教授〔眼科〕 根岸 一乃)