重症筋無力症〔じゅうしょうきんむりょくしょう〕 家庭の医学

 疲れやすい、眼瞼下垂(がんけんかすい)、物が二重に見える、斜視などが、朝起きたときより夕方になるとひどくなることが特徴です。
 この病気は、神経と筋肉との接合部での異常で起こります。この神経―筋接合部で神経刺激を筋肉に伝えるアセチルコリンの代謝が円滑におこなわれないことが原因です。
 塩化エドロホニウム、メチル硫酸ネオスチグミンを診断薬として用いた際に、症状がただちに改善することで確定診断します。目だけに症状が限定されている例(眼筋型)と、全身的な症状と合併する例(全身型)とがあります。

[治療]
 全身型では胸腺摘出、副腎皮質ステロイド薬全身投与、抗コリンエステラーゼ薬投与がおこなわれており、眼筋型の場合はこれらの全身投与と局所点眼などもおこなわれています。

【参照】脳・脊髄・末梢神経・筋の病気:重症筋無力症

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