副鼻腔嚢胞〔ふくびくうのうほう〕

 嚢胞とは、分泌物がたまったふくろが徐々に大きくなった状態をいいます。特に原因のない原発性と、過去の外傷や手術の影響により起こる続発性に分類されます。頻度として多いのは術後性上顎嚢胞(じょうがくのうほう)で、慢性副鼻腔炎に対する副鼻腔根本術(内視鏡が普及する以前に主流であった歯肉を切開しておこなう手術)を受けたあと(5~20年後)に発症するため術後性といい、続発性に分類されます。

 嚢胞は周囲の骨を破壊し拡大するため、その圧迫によりほおのはれや眼球の突出、また、歯の痛みなどが生じます。
 診断はCT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像法)検査が有用です。
 症状が激しいときは、歯肉より注射の針を刺して嚢胞の分泌物を吸引することで一時的に症状は改善されます。しかし、しばらくすると分泌物がふたたび充満するため再発することが多く、根治のためには手術が必要です。ほとんどは内視鏡手術で可能です。
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