鼻茸〔はなたけ〕
[原因][症状]
鼻茸とは、長びく副鼻腔炎により副鼻腔粘膜がちょうどぶどうの実のようにブヨッとはれ、鼻腔内に飛び出したもので鼻ポリープともいいます。小さいうちは無症状ですが、大きくなると鼻閉(びへい)や嗅覚障害の原因となります。巨大になると前鼻孔から飛び出したり、逆に後鼻孔から咽頭(いんとう)のほうに落ち込んで、いびきや睡眠時無呼吸の原因となることもあります。
鼻茸が鼻腔と副鼻腔との交通路(通り道)をふさいでしまうと、副鼻腔が換気されないために副鼻腔炎はさらに悪化してしまいます。
[治療]
鼻茸は、マクロライド系抗菌薬を内服して多少小さくなることはあっても、消失することはありません。手術をして切除するしかありません。これは局所麻酔で可能であり、入院なしの外来手術も可能です。最近は手術機器の進歩によりそれほど出血もなくおこなわれるようになりました。ただ、根こそぎ切除することはむずかしく、再発することがしばしばあります。また、特に片方だけの場合は組織の検査が必要なことが多いです。
この手術は慢性副鼻腔炎治療の一環としておこなわれることがあります。すなわち鼻茸を切除し、さらにマクロライド系抗菌薬を服用することで治療効果を高めようとするものです。
鼻茸とは、長びく副鼻腔炎により副鼻腔粘膜がちょうどぶどうの実のようにブヨッとはれ、鼻腔内に飛び出したもので鼻ポリープともいいます。小さいうちは無症状ですが、大きくなると鼻閉(びへい)や嗅覚障害の原因となります。巨大になると前鼻孔から飛び出したり、逆に後鼻孔から咽頭(いんとう)のほうに落ち込んで、いびきや睡眠時無呼吸の原因となることもあります。
鼻茸が鼻腔と副鼻腔との交通路(通り道)をふさいでしまうと、副鼻腔が換気されないために副鼻腔炎はさらに悪化してしまいます。
[治療]
鼻茸は、マクロライド系抗菌薬を内服して多少小さくなることはあっても、消失することはありません。手術をして切除するしかありません。これは局所麻酔で可能であり、入院なしの外来手術も可能です。最近は手術機器の進歩によりそれほど出血もなくおこなわれるようになりました。ただ、根こそぎ切除することはむずかしく、再発することがしばしばあります。また、特に片方だけの場合は組織の検査が必要なことが多いです。
この手術は慢性副鼻腔炎治療の一環としておこなわれることがあります。すなわち鼻茸を切除し、さらにマクロライド系抗菌薬を服用することで治療効果を高めようとするものです。
(執筆・監修:日本赤十字社医療センター耳鼻咽喉科 部長 物部 寛子)