筋性斜頸〔きんせいしゃけい〕 家庭の医学

 生まれつき胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)が短縮し、くびが傾いた状態です。分娩(ぶんべん)時の外傷(難産・さかご)や、胎児期の圧迫、炎症などが原因と考えられますが、あきらかではありません。生後まもなくは短縮した筋肉が、鎖骨のあたりでしこりとして触れますが、生後2~3週でもっとも大きくなり、その後は徐々に自然と小さくなっていきます。
 1歳半までには80~90%は自然に治りますが、1歳半以降で筋肉のつれが強かったり、くびの動きがわるかったりしますと、のちに頸椎や顔面のゆがみをきたしてしまうので、手術をおこなうことがあります。

【参照】骨・関節・脊椎・筋肉の病気:頸椎捻挫

(執筆・監修:埼玉医科大学 名誉教授 中塚 貴志)
医師を探す