不安定狭心症〔ふあんていきょうしんしょう〕

 急性心筋梗塞に移行する可能性が高い狭心症を、虚血性心疾患で述べた安定した狭心症と区別して「不安定狭心症」と呼んでいます。
 冠動脈の血管内に急激に血栓が形成され、完全に血流が途絶えて閉塞した状態が長く続けば、心筋細胞が壊死(えし)してしまい急性心筋梗塞となります。その一歩手前で閉塞が不完全な状態でとどまっているのが不安定狭心症(下図[B])です。不安定狭心症はいつ急性心筋梗塞になってもおかしくない状態ですが、適切な治療により血流が再開できれば、そのまま安定化することもあります。

 急性心筋梗塞の3分の1は前兆もなく突然に発症しますが、残りの3分の2は不安定狭心症の段階を経て発症するといわれています。したがって不安定狭心症のうちに専門病院を救急で受診し適切な治療を受ければ、心筋梗塞を未然に防ぐことにもなります。急性心筋梗塞になるおそれのある不安定狭心症の症状をまとめると次のとおりです。

■心筋梗塞になるおそれのある狭心症(不安定狭心症)の症状
①最近新たに狭心症の症状、胸痛が出るようになった。狭心症胸痛
 あるいは久しぶりにまた症状が出てきた。
②症状が20分以上持続する。
 気分がわるくなったり、冷や汗を伴ったりすることもある。
③これまで起きていた症状が、最近は起きやすくなり回数がふえた。
 ニトログリセリンが効きにくくなった。
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