急性灰白髄炎(ポリオ、小児まひ)〔きゅうせいかいはくずいえん(ぽりお、しょうにまひ)〕 家庭の医学

 ポリオウイルスが病原体で、おもに口から入って、消化器から感染します。3歳以下の子どもに多く、急な発熱とともに意識障害におちいり、腕あるいは下肢がまひします。
 かつては、多数の患者が発生しましたが、1961年から生ワクチンの服用が法律で定められ、国内での野生株による発症は1980年を最後になくなりました。
 生ポリオワクチンは高い予防効果がありますが、ワクチン株によるポリオの発症が問題となるため、2012年から不活化ポリオワクチンが導入され、現在、ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ四種混合ワクチンを用いて予防接種法による定期接種がおこなわれています。

【参照】子どもの病気:四種混合(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)ワクチン

(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
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