腫瘍マーカー
体内にがんがあるとき、そのがん腫がつくる特有のたんぱく質が腫瘍マーカーで、がんの早期発見や治療効果の判定に補助的に用いたり再発の診断に使われます。
しかし、本当はがんがあるのに、検査では陰性(腫瘍マーカー正常)の結果が出ることを、「偽陰性」と呼び、本当はがんではないのに、検査では陽性(腫瘍マーカー高値)の結果が出ることを、「偽陽性」と呼びます。腫瘍マーカーは万能ではなく、この偽陰性、偽陽性も多く、その判断には細心の注意が必要ですし、がんのスクリーニングには一般的には用いることができません。ですので、むやみやたらにやるものでもありません。
ただし、くり返して検査するなかで、次第に腫瘍マーカーが上昇してくる場合は、そのがんの発生を考えて精密な検査を受ける必要があります。
しかし、本当はがんがあるのに、検査では陰性(腫瘍マーカー正常)の結果が出ることを、「偽陰性」と呼び、本当はがんではないのに、検査では陽性(腫瘍マーカー高値)の結果が出ることを、「偽陽性」と呼びます。腫瘍マーカーは万能ではなく、この偽陰性、偽陽性も多く、その判断には細心の注意が必要ですし、がんのスクリーニングには一般的には用いることができません。ですので、むやみやたらにやるものでもありません。
ただし、くり返して検査するなかで、次第に腫瘍マーカーが上昇してくる場合は、そのがんの発生を考えて精密な検査を受ける必要があります。
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)
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