強直性脊椎炎〔きょうちょくせいせきついえん〕

 10~20代の男性によくみられる病気です。免疫応答遺伝子のHLA-B27と強く関連している病気で、欧米にくらべて日本ではきわめて少ない病気です。腰部や臀(でん)部、股関節などのこわばりと痛みで発病します。痛みは安静にしても軽くはならず、むしろ動くと改善するのが特徴です。しだいに腰や背中を曲げたり、伸ばしたりすることができにくくなります。脊椎(背骨)のX線写真では脊椎がたがいに融合している所見がみられます(竹状脊椎)。リウマトイド因子や抗核抗体は陰性です。
 治療は、非ステロイド性抗炎症薬、グルココルチコイド、抗TNF-α抗体製剤、理学療法などです。

【参照】骨・関節・脊椎・筋肉の病気:強直性脊椎炎

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