抗リン脂質抗体症候群〔こうりんししつこうたいしょうこうぐん〕

 抗リン脂質抗体をもっている人では動脈や静脈がつまったり(血栓症)、妊娠して流産や死産をくり返したり、血小板が減少したりすることがあります。これを抗リン脂質抗体症候群と呼んでいます。抗リン脂質抗体には、抗カルジオリピン抗体、抗β2グリコプロテイン抗体、ループス抗凝固因子、梅毒反応偽陽性などが含まれます。この症候群は、全身性エリテマトーデスなどの基礎疾患に合併する場合(続発性)と単独でみられる場合(原発性)があります。
 日本では20代の女性によくみられ、男女比は1対6です。原発性と続発性はほぼ同数です。
 臨床症状は、網目状の皮疹(ひしん)、血栓性静脈炎、皮膚潰瘍、壊疽(えそ)、臓器梗塞(心臓、脳、肺、腸管など)、視力障害、反復流産などです。
 治療は、アスピリンやヘパリンなどによる抗凝固療法がおこなわれます。
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