変形性関節症〔へんけいせいかんせつしょう〕 家庭の医学

 変形性関節症は、中年以上に増加する、もっとも頻度の高いリウマチ性疾患です。すなわち、加齢と摩耗により骨や関節に障害をきたす病気です。
 よくおかされる関節は、手指の先端にある関節(遠位指節間関節)、股関節、膝(ひざ)関節、脊椎などです。特に運動時や重いものを持ったとき、長時間立ったり歩いたりしたときの関節の痛み、休養をとったときのこわばりなどが症状としてみられます。また、手指の先端の関節に隆起した変形(ヘバーデン結節)がみられます。
 関節リウマチと異なり、赤沈、CRP(C-reactive protein)、白血球などは正常で、リウマトイド因子も陰性です。
 治療は、理学療法と非ステロイド性抗炎症薬が中心となりますが、ときに整形外科的手術を必要とすることがあります。

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