成人男性の肥満者が過去10年で増加傾向にあることが28日、厚生労働省が公表した2022年の国民健康・栄養調査で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による生活習慣の変化についても初めて調査した。
調査は毎年行っているが、20、21年はコロナ禍で中止された。22年は11~12月に実施。無作為に抽出した6134世帯のうち、2910世帯から回答を得た。
それによると、肥満度を示す体格指数(BMI)が25以上の肥満者は、20歳以上の男性で31.7%だった。前回調査(19年)より1.3ポイント減少したが、厚労省は「直近10年で有意に増加しており、依然高い水準にある」としている。一方、女性は21.0%で、この10年で大きな変化はなかった。
野菜摂取量や歩数、喫煙率などは男女とも10年間で減少傾向が見られた。22年の喫煙率は14.8%で、男性24.8%、女性6.2%といずれも過去最低だった。
調査では、回答までの直近1カ月間にコロナ禍の影響で生活習慣に変化があったかも尋ねた。その結果、いずれの項目も「変わらない」が最も多かったが(「もともとない」を除く)、外食や運動の項目では「減った」と答えた割合がやや多かった。 (C)時事通信社
男性の肥満、10年で増加傾向=コロナ禍影響も初調査―厚労省=
(2024/08/28 16:58)