商品についてのSNS投稿を、モニター募集サイトを通じて依頼したことを伏せて広告に使用したとして、消費者庁は25日、景品表示法違反(その他の不当表示)で、ロート製薬(大阪)に再発防止などを求める措置命令を出した。ステルスマーケティング(ステマ)と呼ばれる手法を巡り同庁が措置命令を出すのは5回目。
 同庁によると、ロート製薬は2024年6月4日~7月29日、自社のウェブサイトに、モニター募集サイトを通じて依頼したインスタグラムの投稿を掲載したが、商品を無償提供して投稿を依頼したことを明示していなかった。
 対象商品は目のかすみなどを改善するサプリメント「ロートV5アクトビジョン」。24年6~7月に約9億6000万円の売り上げがあったという。
 同社は「心よりおわび申し上げます。措置命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。 (C)時事通信社