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子どももしっかり紫外線対策を―友利新医師
油断しがちな外遊び、帽子に長袖で

 本格的な夏。女性の多くが紫外線による日焼け対策には熱心だが、子どもに対してはどうだろう。WHO(世界保健機関)は報告書で、紫外線が人体に与える影響を問題視し、特に18歳になるまでの日焼けについて警告している。
 気象庁は、紫外線の強さを指標化したUVインデックス(UV指数)を基に「紫外線情報」を提供して注意を促している。乳幼児など思春期前の子どもにとって日焼けがどの程度、害になるのか。どんな対策を取ればいいのか。皮膚科・内科医の友利新医師に話を聞いた。

 ◇そもそも、子どもの肌は刺激に弱い

 子どもの肌は敏感で、紫外線対策は大切
 Q 子どもの肌の特徴は?

 A 皮膚は体の中で一番大きい「臓器」と考えられている。大きな袋のように体を覆い、水分など大切なものを外的刺激から守っている。それが皮膚のバリアー機能だが、子どもの皮膚は大人と比べて、その機能が圧倒的に低い。

 皮膚のバリアー機能を担っているのは、皮膚の一番外側にある表皮の角質部分。角質間を付着させている細胞と皮脂が膜のようになり防御しているので、皮脂の量がとても大事だが、思春期前の子どもの皮膚は皮脂の量が少なく、常に乾燥しているといってよい。

 赤ちゃんだと、肌を洗った後そのままにしておくと乾燥がどんどん進む。洗った後は、バリアー機能を補うため、保湿がとても大事だ。

 Q バリアー機能が低いと、日焼けはどうなるのか?

 A 思春期前の肌は、日焼けで真っ赤に腫れやすい。乾燥でバリアー機能が低下した状態だと、紫外線がダイレクトに届いてしまう。

 紫外線は3種類に分類されるが、そのうちのUVB(B波)は、皮膚をヒリヒリ赤くさせる。紫外線を浴び続けた場合、やけど状態の「サンバーン」になり、時間が経つと色素のメラニンが増えて肌が黒くなる「サンタン」が生じる。

 また、紫外線は細胞のDNAを傷付ける。細胞にはそれを修復する機能があるが、長年にわたり繰り返しDNAを傷付けられているうちに、がん化することもある。

 紫外線に長く当たるということは、健康の害になるという認識を持っていてほしい。「元気に日焼け」という時代ではなくなってきている。

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