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子どももしっかり紫外線対策を―友利新医師
油断しがちな外遊び、帽子に長袖で

 外遊びではなるべく帽子をかぶり、薄手の長袖のシャツを
 紫外線量は近年、増加傾向にあるとされ、医師の間でも危惧されている。「エアコンで乾燥しやすい環境で、子どもの皮膚のバリアー機能も低下傾向だと考えられている。子どもに対して、きちんと日焼け予防の対策を取ることはとても大切」と友利医師は話す。

 外遊びでは帽子、薄手の長袖を。なるべく日陰にいて、午前11時~午後2時の紫外線量が多い時間帯は家の中で過ごす方が良い。水遊びの時はシャツやパーカー型のUVカット用「ラッシュガード」を着るのが有効だ。

 ◇日焼け対策は歯磨きと同じという意識を

 Q 日焼けの状態とは?

 A 海水浴や運動会のあと、子どもは発熱することがある。これは、紫外線に当たりすぎて、免疫力が低下したという体のSOSのサイン。「日焼け=やけど」と同じだと考えてほしい。

 やけどのレベルはだいたい4段階あるが、実は重度の日焼けは、2段階目と同程度。ヒリヒリ感や水膨れが起きる可能性がある。

 Q 日焼け止め剤の使い方は?

 A 日焼け止め剤の成分は二つある。一つは、紫外線を吸収して化学変化を起こしカットする「吸収剤」。もう一つは物理的に紫外線を散乱させてカットする「散乱剤」だ。

 「子どもの日焼け対策は歯磨きと同じで、体と健康を考えてのケアだという認識が、もっと浸透してほしい」と話す友利新医師
 こうした日焼け止め剤の表示で、「PA」数値は皮膚の奥まで届くUVA(A波)のブロックレベル、「SPF」数値はB波の影響による炎症をどれくらい長い時間防止できるかを表すが、こうした数値が高いものは、散乱剤でも吸収剤でも、その成分がしっかり入っていることから肌に負担がかかる。数値の低いタイプをこまめに塗り直すといい。

 帰宅後はしっかり洗い流すこと。吸収剤は特に、皮膚に炎症を起こす恐れがある。子どもには「吸収剤フリー」や「ケミカルフリー」と書かれている日焼け止め剤を選ぶとよい。

 Q うっかり日焼けしてしまったら?

 A 冷たい水や氷などで冷やすこと。氷枕や冷たいペットボトルを肌に当てるのもいい。冷やした後ヒリヒリしない場合は、お風呂で優しく洗い、刺激性の低い保湿剤でしっかり保湿する。

 時間がたっても肌が痛い場合は皮膚科を受診すること。「日焼けぐらいで病院を受診するなんて」と思わないでほしい。

 子どもの日焼け対策は歯磨きと同じで、決して「やりすぎ」「過保護」ではない。体と健康を考えてのケアだという認識が、もっと浸透していってほしい。(柴崎裕加)

 友利新(ともり・あらた) 沖縄県宮古島出身。東京都内のクリニック勤務の傍ら、皮膚科医・内科医の立場から、美容と健康に関する情報発信に務め、テレビや雑誌などにも出演。

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