治療・予防

「SAPHO症候群」に注意
皮膚疾患と骨関節炎の合併

 ◇定期的に受診を

 根本的な治療が確立されていないため、症状に応じた治療が行われる。NSAIDという非ステロイド性の抗炎症薬や、骨吸収を抑えるビスホスホネート製剤を処方し、症状が強い場合は、保険適用外の抗リウマチ薬や生物学的製剤を用いることもある。病状が改善と悪化を繰り返す場合もあり、痛みが落ち着いても定期的に受診をするのが望ましいという。

 野田医師は治療中の注意点として「過度に生活制限をしないこと」を挙げている。「痛みのために活動を制限すると、筋力が低下し、日常生活の質が落ちてしまいます。痛くない範囲で動くことが大事です」と運動の必要性を語る。

 もし掌蹠膿疱症などがあり、骨や関節に痛みが出た場合は、できるだけ早くリウマチ科や皮膚科の専門医に相談を、と野田医師は呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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