ハヤミミDr.純子のメディカルサロン

ストレス要因から3カ月以内に起こる症状
~深田恭子さんも診断された適応障害とは~ コロナ禍での予防と注意点


転職支援サービス「doda」CM発表会での深田恭子さん(2018年10月16日撮影)

 女優の深田恭子さんが適応障害と診断され、当面活動を休止することが発表されました。昨年春ごろから体調を崩しがちになり、5月に入り診断を受け、出演予定だったこの夏始まるフジテレビのドラマは降板ということで驚かれた方も多いと思います。

 ◇適応障害とは

 適応障害とは、環境が変わるなどはっきりしたストレス要因があってから3カ月以内に起こる症状をいいます。症状は人により異なりさまざまですが、以下のような症状のうち、いくつかが組み合わさって出現することが多いといえます。

 睡眠障害:寝つきが悪い・朝早く目が覚める・眠りが浅い・熟睡感がない

 食欲の変化:食欲がない・過食・美味しいと感じない

 気分の変化:やる気が出ない・楽しいことがない・うつ気分・いらいら・怒りっぽくなる

 体調の変化:頭痛・体重減少・腹痛や下痢などの胃腸障害・めまい・耳鳴り・だるい

 行動の変化:朝起きられない・おっくうで動けない・物事が決められない・化粧するのが億劫・集中できない・遅刻が増える

 こうした症状が継続して2週間以上続くときは適応障害の可能性が高いといえます。

 適応障害は、仕事の量が急に増えたり、仕事内容が変わったりした時などに起こりやすいので、新入社員や部署異動をした人などに起こりやすい症状です。特に、ストレスを感じても我慢してしまう傾向が強い人や、ストレス解消ができにくい状況の場合、症状が起こりやすいといえます。

 ◇コロナ禍での適応障害の特徴

飲食店は続々休業、ストレス解消の場も少なくなった(5月7日、神戸市中央区で撮影)

 コロナ禍で、それまでしてきたストレス解消の方法ができなくなり、体調を崩しやすいという人も増えています。例えば、コロナ禍以前は仕事の前後に毎日スポーツクラブで走ったり泳いだりして仕事のストレスを乗り切っていた人が、ジムの閉館で身体を動かす機会を失ったり、友達や同僚と仕事帰りに飲み会をして交流することでストレス解消をしてりしていた人が、それができなくなったりすることで気分が落ち込むという相談を受けることもあります。

 ストレスを感じたとき気軽に友達と会って話し合うことが難しい環境にいる人や、家族と離れて一人暮らしの人からの相談もあります。長期休暇でも家族と会えないことで、ストレスが溜まってしまったという若者もいます。旅行やコミュニティー活動でストレス解消してきた人の体調不良などの相談を受けることもあります。

 予防はまず、体調の変化に気が付くことと、環境要因のストレスを見直し、我慢しすぎずに周囲に体調の不良や気分の変化を伝えることが大事です。周りの方も親しい人の変化に気が付いたら、声掛けをしていただきたいと思います。その上で、環境要因の負担を軽くして生活リズムをキープし、休養を取ることが必要です。

(文 海原純子)


【関連記事】

Dr.純子のメディカルサロン ハヤミミ