ひどい痛みで学校や仕事に支障=放置は不妊の恐れ―月経困難症
◇早めに長期治療計画
結婚、出産年齢が上がっている近年では、子宮内膜症や子宮筋腫による器質性月経困難症が重症化し、不妊の原因になることも多い。岡野院長は「月経困難症があったら必ず受診し、機能性か器質性かを見極め、早めに主治医と長期の治療プランを立てることが大事です」と話す。ホルモン療法などで症状を悪化させない治療を行えば、将来の不妊のリスクを減らせる可能性があるという。
妊娠、出産を経験すると子宮の血液循環が良くなり、月経血の排出も容易になるので、月経困難症が改善されることが多い。岡野院長は「人生の中で妊娠できる期間は限られていて、適齢期があることを忘れないでほしい」と強調する。
「月経のたびに痛み止めが手放せない人は必ず治療してください。受診の際は、月経の周期と痛む部位、痛みの程度や期間、どのくらいの量の痛み止めを必要とするかなどをあらかじめ控えていくと診断がスムーズです」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/06/23 13:58)