Dr.純子のメディカルサロン

身体言語について知りましょう 第6回

 皆さんは「身体言語」という言葉を、お聞きになったことがあるでしょうか。言葉通りの意味で、心の状態を表現する身体の症状のことです。

 例えば、私たちは嫌なことがあると食欲がなくなったり、胃が痛んだり下痢したりしますね。緊張で肩が凝ったり、頭が痛くなったりした経験は多くの人が経験しています。嫌なことがあると、胃が痛くなりそう、なんて言いますよね。最近はめまいや耳鳴り、聞こえにくい、などストレスによる聴覚の症状も多く見られます。

 身体と心は連動しています。客観的に考えているときは、「なるほど」と思うものですが、いざ自分のことになると、そうは思えず、慌てることもしばしばです。

 このように身体に症状が出ると皆さんはどう対処していますか? 最初は手持ちの薬などを服用する、そして忙しかったから仕方ないか、などとあきらめつつそのままの状況を続ける、ということが多いのではないでしょうか。

 それでも直らないとき、初めてクリニックを受診し検査などを受けるはずです。結果として重大な疾患がなければ、「しばらく薬を飲んで様子を見るように」などと医師からアドバイスされることもあるでしょう。とにかく薬で症状を抑えよう、とする場合が多いと思います。

 それで治まると、「まあいいか」と考えて症状のことは忘れ去られ、しばらくすると今度はまた別の症状が出てくる、そこでまた薬で抑える、こんなことが繰り返されます。

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