治療・予防

早めの治療で動脈硬化を予防 =家族性高コレステロール血症

 脂質異常症は、脂肪分の取り過ぎや運動不足などが最大の原因だが、遺伝性のものもある。遺伝性の場合、どのような点に気を付ければよいのか、帝京大学臨床研究センター(東京都板橋区)センター長の寺本民生名誉教授に聞いた。

 ◇遺伝が強く影響

 家族性高コレステロール血症は、悪玉(LDL)コレステロールを取り込む遺伝子の変異による遺伝性の病気で、ヘテロ接合体(原因遺伝子を片親から受け継いだ場合)とホモ接合体(原因遺伝子を両親から受け継いだ場合)の2種類がある。ヘテロ接合体は200人に1人、コレステロール値がより高くなるホモ接合体は25万人に1人と言われている。

 「家族性高コレステロール血症患者のコレステロール値は遺伝の影響が圧倒的に強く、生活習慣が関与する余地がほとんどありません」と寺本名誉教授。生活習慣に伴う脂質異常症の人に比べて、幼い頃からLDLコレステロールが大幅に高い数値を示すことが特徴だ。

 「患者さんの中には、コレステロール値が高くても放置し、中高年になって初めて受診する人もいます。10~20代でコレステロール値が高いと指摘されたら、家族性高コレステロール血症の疑いがあるので、一度受診してほしい」と寺本名誉教授は呼び掛ける。

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