Dr.純子のメディカルサロン

男女が心地よく働ける社会に向けて

 テレビドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」はいつも高視聴率ですね。フリーランスの女性医師が大病院の縦社会に挑戦して活躍するというストーリーは、見ていて気持ちがすっきりします。ただ現実には、女性医師が仕事を続けていこうとするとさまざな困難にぶつかるものです。

 医学博士の学位や専門医の資格を取るためには、組織に所属して研修や研究を続ける必要があり、そもそも男性優位の医学界で女性が生き残っていくには相当の覚悟と努力が不可欠です。

 医学を志す人たちへのメッセージを集めた「ヒポクラテスたちへ」でご紹介した、橋本葉子先生(東京女子医大名誉教授)は研究が大好きで道を究めた方ですが、女性医師が皆同じようにできるかというと、なかなかそうはいかないものです。

 結婚や子育て、周囲からの無言のプレッシャー、そうした中でいかにキャリアを重ね、成長していけるかどうかは、女性医師だけではなく、資格を持つ専門職の女性全体に共通の問題だと思います。


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