スポーツ選手は「歯が命」
歯のケアと運動で相乗効果も
◇中高生からマウスガードを
スポーツの種類や状況によっては、全力を出すため歯を強く食いしばることがある。スポーツ選手のかむ力は自分の体重以上になるという。
それだけに歯を強く食いしばることで歯がすり減ったり、思わぬけがをしたりすることもある。最近では、他選手との接触が多いスポーツを中心にマウスガードを装着する人が増えている。
上野准教授は「マウスガードを使用していないと、使用している人に比べて1.6~1.9倍も顎や口の中にけがをしやすくなるといわれています。中・高校生の部活動から装着することを勧めたい」と強調する。
マウスガードには健康保険は適用されないが、オーダーメードでも5千~2万円ほど。けがの治療期間や費用、引退後の長い人生を考えれば、決して高価とは言えないだろう。
スポーツ歯科では年代やプロ、アマチュアを問わずかみ合わせのチェックや歯の治療、ケア指導なども行う。スポーツ歯科認定医や公認スポーツデンティストの情報は日本スポーツ歯科医学会や日本体育協会などのホームページで検索できる。
「スポーツ歯科ではさまざまなアドバイスができます。歯の健康維持とけが防止のため、ぜひ、受診してみてほしい」と上野准教授は呼び掛けている。
(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/08/10 10:48)