ハヤミミDr.純子のメディカルサロン

第20回 夏バテ防止のため医師がしていること

 「夏バテしないためにどんなことをしているのですか」とよく聞かれます。医師の仕事はかなり不規則にならざるを得ないことが多く、大学病院などでは朝、外来が始まり、お昼休みが午後4時ということもしばしば。会議が始まるのが午後6時からということもあります。

 皆さんに、夜寝る前のパソコンは睡眠の質を低下させますと言いながら、どうしても仕上げなければならない仕事を午後11時すぎに始めるようなこともあるわけです。ただ、どうしても休めない、仕事のパフォーマンスを低下させるわけにはいかないので、医師は各々、自分なりの対策を立てているものです。私の場合の対策をお話ししたいと思います。


 対策1.3:1で睡眠の質キープ
 夏バテ予防には睡眠の質をキープすることが不可欠。とはいえ、長時間労働になる場合、「長時間労働が3日続いたら、その後の1日は絶対、頑張り過ぎないホワイトな日にして早めに寝る」というのが、生活リズムを乱さない、私の対策です。長時間労働が続いても、その疲れを引きずらないためには、3対1くらいのペースを守り、ホワイトな日は身体の手入れをし、ストレッチや体を動かすことをして、睡眠を十分取れるようにします。

 対策2.眼輪筋ストレッチ
 睡眠の質を悪くするのは、寝る前のパソコン作業による交感神経緊張状態と眼精疲労。それを防ぐためにするのが、目の周りの筋肉のストレッチ。パソコン作業が終了したら目を閉じ、手のひらをまぶたの上に軽く置き、その状態で眼球をゆっくり大きく回します。時計回り、反時計回りで数回回すと、目の周りの筋肉がほぐれて緩む。その後、蒸気アイマスクなどで温めて目の周りの緊張を取ります。

 対策3.足浴
 エアコンで足首が冷えていると、寝つきが悪くなります。大きめの洗面器に少し熱めのお湯を入れ、足首までつかり、数分間温めます。足元が温かくなると、交感神経が自然に緩み、リラックスします。私の場合は、一つまみの塩(大さじ2杯くらい)にラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)を5、6滴混ぜ、お湯に溶かします。エッセンシャルオイルはお湯に溶けないので、塩に混ぜるのですが、鼻粘膜は神経細胞ですから、香りの刺激は直接、脳の辺縁系に伝達され、即効性のあるリラックス効果が得られます。

 対策4.カットバナナと甘酒ミルクに簡単ビネガー漬け
 朝食を抜くと、食事から得られるはずの水分を取ることができず、熱中症リスクが高くなります。時間がないときは、前の晩にバナナを2センチくらいの厚さにカットして袋に入れ、冷蔵庫に準備しておきます。何かしながらぱっと食べられますから。これにヨーグルト。仕事の途中で時間がなく、お昼が食べられない場合は、甘酒にミルクを加えると元気が出ます。夜は食欲がアップする「キュウリとカブと新ショウガのスライスのビネガー漬け」を作っておきます。スライスした野菜にだしを加え、リンゴ酢やブルーベリーの酢を入れ、半日漬けておきます。サラダにのせたりしてもいいですし、食欲が出ます。

(文 海原純子)


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