研究・論文

胃潰瘍薬が心不全の発症抑制か

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使われるヒスタミンH2受容体拮抗(きっこう)薬(H2ブロッカー)が、心不全の発症を抑制するかもしれない、と米ワシントン大学のピーター・J・レアリー医師らが医学誌で報告した。
 心臓の筋肉にはH2受容体というタンパク質があり、その活動が活発になると心筋が硬くなったり心筋細胞が死滅したりする可能性がある。逆にその活動を抑えれば、心不全を改善できる可能性が指摘されていた。
 そこで、同医師らは心血管疾患を持たない男女を対象に、H2ブロッカーの使用と心不全発症との関連を検討。11.2年(中央値)にわたって6378人を追跡調査し、そのうち、313人が胃腸薬としてH2ブロッカーを服用、また、236人が心不全を発症した。解析の結果からはH2ブロッカーを服用していると、使っていない人に比べて、心不全発症リスクが62%低下していることが分かったという。(メディカルトリビューン=時事)

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